海の中に船が沈んでおり周りに黄色のキンセンフエダイが群れているのが見えます

プーケットのファンダイビングポイント「キングクルーザー」

プーケットといえば海遊び。プーケットに来たら何かマリンアクティビーはしたい!と思う方々は多いはずです。
その中でもプーケットのダイビングはとても有名で、多くのダイバーがやってきます。プーケット近郊には、ダイバーに人気のダイビングポイントがあります。ラチャヤイ島やラチャノイ島、ピピ島の初級者から楽しめるところや中級者以上のファンダイバーにお勧めなマリンパーク方面などさまざまなポイントがあります。その中でも、ライセンスカードを持っている中級者以上のファンダイバーに人気のポイントが、プーケットから約2時間のところにある、沈船ポイント「キングクルーザー」。今回は、このキングクルーザーについてまとめてみました。

このブログは、2006年からプーケットに住んでいるダイビングインストラターが書いています。プーケットでのファンダイビングポイント「キングクルーザー」を潜りたいと思っている方の参考になれば嬉しいです。

初心者OK!プーケットのベストダイビングスポット

プーケットのファンダイビングポイント「キングクルーザー」とは?

プーケットでファンダイビング キングクルーザー 号
Photo by:dive advisor

キングクルーザー号は、プーケットの南東約25キロ離れたところにあるマリンパーク方面のダイビングポイントの一部。マリンパーク方面は、他にシャークポイント、アネモネリーフ、ドクマイ島で構成されています。
キングクルーザー号は、
全長85m、横幅25mのカーフェリーで、別名「六甲丸(初代)」。
196911月に日本で就航し、1990年まで神戸港と高松港間を運行していました。同じ年の1990年からは、プーケットとピピ間のフェリーとして動いていましたが、199754日に沈没。

沈んだ時の状況と原因

プーケットでファンダイビング キングクルーザー
Photo by:dive advisor

当時の乗船者は、561人のタイ人と外国人観光客。警察の巡視船2隻と地元の漁船4~5隻のよって乗船者全員救出されました。キングクルーザー号は2時間半以内に水底33mのところに沈みきってしまったようです。
結局、なぜ沈んだのか?という本当の原因はわからないまま終わり、現在も噂されている原因は2つあります。

  1. 保険金目当ての計画的な犯行。
  2. 沈んだ近くにあるアネモネリーフにぶつかり沈んだ。

キングクルーザーの水中景観

青い海の中に沈船があります

水底33mのところに船底をまっすぐ下にして沈んでいるキングクルーザー号、数年前から少しずつ劣化が始まり、一番水深の浅かった操舵室は崩れ落ち、2025年現在、一番浅いところで水深17mとなります。またそれと同時にウミトサカが多く生存し始めて少しカラフルで華やかな水中に変化してきました。水中でポツンと沈船という魚礁になるため、とにかく魚影の濃さはプーケット近郊では一番!!沈船の形が見えないくらいに魚がいっぱい生息しております。

キングクルーザーで見られる魚

  • キンセンフエダイ
  • タイワンカマス
  • ピックハンドルバラクーダ
  • イエロバンドフュージラー
  • ジャイアントフュージラー
  • アーレンバーグスナッパー
  • ツムブリ
  • テルメアジ
  • グルクマ
  • ヒイラギ などなど

シーズンとスケジュール

ここキングクルーザー を含めたマリンパーク方面へは、一年中ダイビングすることができます。
6~10月の季節は、雨季となりモンスーンの影響で風が強くなったり、雨が多くなったりするので海況次第となりますが出航しています。

キングクルーザーを潜るときの注意点

プーケットでファンダイビング キングクルーザー

プーケットのダイビングポイントの中で、キングクルーザーが含まれているマリンパーク方面は中級者向け。深さと流れがあるため、初心者やブランクのあるダイバーにはとても難しいポイントとなります。マリンパーク方面のスケジュールは、3ダイブでそのうちの1本がこのキングクルーザー号を潜ります。当日の流れの強さを見て、できるだけ流れない時間帯の1本目か2本目にキングクルーザーを潜っていきます。
潜る時の注意点ですが、外洋のど真ん中にあるポイントのため流れてるとポイントを外しやすいので、ジャイアントスライドエントリーで入った後、沈船につながるロープを視標にして必ず潜降しましょう。
次に水深が深いので、ノンストップ時間と残圧がかなり厳しくなってきます。各自、ダイブコンピューターと残圧計の管理はしっかりしましょう。
またキングクルーザーの平均
透明度は、12mくらい。やや濁り気味が定番となっています。(←だから魚が多い!)バディと離れ離れにならないように潜ることも大切です。
潜降後は、沈船周りをらせん状に泳ぎますが皆さんに沈船の雰囲気を感じて欲しい場所が、船首。年数が経ち原型が止まっていない場所も多いのですが、船首はまだしっかりと残っており大きなカーフェリー感を感じることができると思います。また船首が一番黄色のキンセンフエダイの群れやソフトコールが多く色鮮やかです。

プーケットのファンダイビングでキングクルーザーを潜ろう

紫色のソフトコーラルと黄色のキンセンフエダイがたくさん見えます

今回は、プーケットのファンダイビングポイント「キングクルーザー」についてまとめてみました。アドバンスドオープンウォーターダイバーライセンス以上のダイバーでブランクが無いかたはぜひ、キングクルーザーを潜ってみましょう!!ブランクのある方は、初日は穏やかでゆっくり潜れるラチャヤイ島やラチャノイ島でスタートして、2日目以降に潜ると良いですよ。まだオープンウォーターダイバーのライセンスしか持ってない方は、アドバンスドオープンウォーターダイバー講習で潜るチャンスがあります。魚の多さに感激しますよ。

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