日本からお越しのお客様が、祝日のない時期にお仕事の有休を使ってプーケットへ旅行に来てくださいました。滞在中は、ピピ島のシュノーケルツアーやマーケット散策、さらに象や虎と触れ合えるツアーなど、南国らしいアクティビティをたっぷり満喫。
そんな旅行の中で1日だけ、沈船があるダイビングポイント「マリンパーク方面」へご案内しました。今回は、そのダイビング日の様子をまとめてみました。
このブログは、2006年からプーケットに在住しているダイビングインストラクターが書いています。プーケットのファンダイビングに興味がある方の参考になれば嬉しいです。
この日のプーケットのお天気

タイに台風が近づくかも〜という予報が出ていた週で、この時期らしくない強めの波と雨を体験しながら、毎日、天気予報と台風の進路を気にしていました。
しかし進路がそれて、タイに上陸することなく通過! そしてこの日は久しぶりにスカッと晴れ!!
海の波もほとんどなく、とても穏やかなコンディションに。そんなラッキーな日にお客様をご案内することができました。
ダイビングスケジュール
1本目 キングクルーザー(マリンパーク方面)
2本目 シャークポイント
3本目 ドクマイ島
ハプニングありの沈船ダイブからスタート

予定通り10時半頃に沈船ポイント「キングクルーザー」に到着。しかし、目印となる潜降ラインがなくなっており(どうやら流れや波で切れてしまったようです)、エントリーは少しバタバタ。苦戦しながらの1本目のスタートとなりました。
水中に入ると、一気に視界が“わさ〜っ”と魚の群れで埋め尽くされ、まるで歓迎されているよう。沈んでから約30年が経つ船体には、ソフトコーラルがびっしり咲き乱れ、とても華やかで美しい景観が広がっています。崩れが進んで小さな穴が大きくなり、沈船内部も以前より見やすくなってきました。「魚よりも地形や沈船を楽しみたい!」と話していたお客様も、じっくりと細部まで観察しながら楽しんでいました。
ラストは地形とマクロを楽しんだダイブ

シャークポイントでは、残念ながらサメに会うことはできませんでしたが、魚影は相変わらず見応え抜群!ふと上を見上げるとタカサゴの群れが流れるように通り、サンゴ礁の周りにはフタホシフエダイ、キンセンフエダイ、マブタシマアジの大群がぐるぐる。大きく広がるウミウチワや色鮮やかなカイメンも迫力があり、とても綺麗でした。
ラストのドクマイ島では、洞窟に入り地形をじっくり堪能。洞窟内に置かれている“仏像の形をした置き物”を見に行くと、なんとその横に驚くほど大きなネズミフグがどっしりと鎮座していました。ほかにも、オトヒメエビやキイロウミウシなど、かわいいマクロ生物たちも観察してきました。
まとめ
今回は、有休を使ってプーケットを満喫しに来てくださったお客様と一緒に、沈船ポイントを含むマリンパーク方面3ダイブへ行ってきました。
潜降ラインがないというハプニングから始まりましたが、水中に入ってしまえば魚影の濃さと、地形・マクロもじっくり楽しんでいただけて、盛りだくさんの1日となりました。ただ透明度だけが、もう少し良ければ最高だったのにな〜というコンディション。それでも、お客様が「楽しかった!」と言ってくださり、こちらも嬉しいダイビングディとなりました。ご参加いただきありがとうございました。
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