先日、お客様が象へ餌の寄付をしたいとのことだったので、買い物から象の施設までご一緒させていただきました。今回はその様子をお伝えしようと思います。
タイ人と象のつながり
タイの人々は、100年前から象と森林伐採などの林業の仕事するためや乗り物として昔から深い関わりを持ちながら生活してきました。他国との戦争の時は、王が象に乗り、王を守り先頭を切って戦う姿は、勇気と誇りの象徴とされています。特に白い象はブッダの前世だったという説があったり、王様が白い象を得ると王の威信が高まると思われて、白い象(白色だけではなく他の特徴も重要らしい)を発見すれば、王に献上しなければならないという法律があるそうです。
象を知ってケアする場所
今回、訪れた場所は、プーケットのスリンビーチとバンタオビーチの間、少し山の方に向かって行ったところの町、チャーンタレーにある「Elephant Wildlife Sanctuary Phuket」に行ってきました。空港からは車で20分くらいの近さにありますが、パトンビーチからは車で40分ほどと結構な距離があります。近くには、Blue Three Phuketのウォーターパークがあります。
象と言えば、みんな思い浮かぶのが象乗りですが、ここでは象乗りのプログラムはありません。象を知ってケアをすることを目的とした施設なので、象の知識を学んだり、象の気分に合わせて一緒に水遊びをしたり、餌をあげたりするプログラムが中心となっております。
現在は4頭の象がいます
この施設では全部で40頭の象のお世話をしているそうですが、ここチャーンタレーの施設にいる象は現在4頭だけ。コロナ禍により、象の餌も十分に用意することができなくなり、他の象はプーケットのお隣、パンガー県に移動させたそうです。今回は、3頭の象に会え、なんとなく性格を知ることができたのでご紹介します。
還暦のプローイ(メス)
歳を取っていてもまだ重労働をしていたプローイ。施設の人の目にとまりここに連れて来たとのこと。週に一度くらいのペースで放牧し、3日間くらいかけて山でご飯を食べて帰ってくるそうです。すごくおっとりした性格で、優しく声をかけられるのが大好きなおばあちゃんでした。
やんちゃなアデル(メス)
とっても活発でやんちゃな5歳のアデル。目の前に餌があっても、餌を保存しているお部屋の扉や窓を開けようとしたり、フラフラと少し離れたところに行ってしまったりと担当の象使いの人も大変そうでした。でも賢くて「ゴッ(抱っこ)」と言えば、長い鼻で抱っこもしてくれましたよ。
穏やかなピンキー(メス)
すごくお利口なさんなピンキー5歳。アデルとは小さい頃からの友達でお互いの姿が見えなくなると、呼び合うほど仲良しだとか。担当の象使いの人の言うこともしっかり聞いて、得意の写真のポーズは鼻をあげて撮ること。
野菜や果物を買って寄付
プーケットの中央市場で大量のきゅうりと果物を買って持って行きました。1日の食事量は、4頭で1,000kgだそうです。一日中、何かを食べているそうですよ。買って行った野菜や果物は水洗いで農薬を洗い流してからあげます。バナナの硬い房も食べてします。あっという間になくなってしまいましたが、久しぶりのバナナにアデルは大喜びでした!
象の食事風景をじっくりと観察しました。鼻で餌を掴みバナナは4~5本まとめて口に入れます。また草は鼻で束ねた後、足元でゴミを払い口の中へ入れていました。ぜひ動画もご覧ください。
最後に
今回は、お客様に同行させて頂く形でしたが、とってもいい経験になりました。プーケットに来てから、象乗りを体験することは何度かありましたが、こうやって象をできるだけ自然な形で観察したり、餌をあげる機会はありませんでした。スタッフの方からたくさん象についてのお話もあり面白かったですよ。場所は見つけにくいところにありますが、ぜひ機会があれば足を運んでみて下さい!
施設の場所
【Elephant Wildlife Sanctuary Phuket】
住所:6 Soi Cherngtalay 1, Tambon Choeng Thale, Thalang District, Phuket 83110
電話:(+66)624155324
HP:https://www.elephantwildlifesanctuary.com/
営業時間:8:00~16:00